2011年01月15日
市町村出資19法人が赤字
やっぱり、経営責任が明確ではないのが問題ですね。

一度、使ってみたかった絵文字 ↑

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債務超過は7法人 09年度決算
県は、県内の市町村が出資する第3セクターと土地開発公社、地方独立行政法人の経営状況などの2009年度の調査結果をまとめた。
自治体が25%以上を出資する68法人を対象に実施。19法人が赤字を抱え、7法人が債務超過に陥っていた。調査した県市町村課は「財務体質に応じた規模や運営を検討する必要がある」としている。(関屋洋平)
■法人数
県市町村課によると、市町村が出資する3セクや土地開発公社、地方独立行政法人の総数は84法人で、09年3月の前回調査時より5法人減った。同課は「市町村合併で3セクの統合や整理が進み、ここ数年は減少傾向にある」としている。
業種別では、温泉やキャンプ場などを運営する観光・レジャー関係が22法人と最も多く、全体の2割強を占め、卸売市場の運営など行う農林水産関係が19法人、土地開発公社などの地域・都市開発関係が12法人と続く。
■公金の投入
68法人への市町村の出資総額は129億6691万円。全体の20%の14法人に自治体から補助金が支出され、総額は約7億5000万円だった。
また、自治体からの貸付金は土地開発公社など13法人に対して総額約49億円。3セクなどが経営破綻した場合に自治体が借金を肩代わりする債務保証と損失補償契約の総額は、7法人で約26億1000万円に上った。ほとんどが土地開発公社に対してという。
■経営状況
09年度の決算で19法人が赤字だった。最大は日之影町の木材加工会社「もくみ」の8397万円。次いで五ヶ瀬町の五ヶ瀬ハイランドが2617万円、都城市土地開発公社の2189万円、五ヶ瀬町の五ヶ瀬ワイナリーが1998万円、小林市の「ハーメックのじり」が1610万円と続いた。
債務超過に陥っているのは7法人で、美郷町の南郷温泉・山霧の運営会社「南郷温泉」の6049万円が最も多く、日向サンパーク温泉(日向市)の4408万円、もくみ2769万円、レイクランド西郷(美郷町)の2551万円、五ヶ瀬ハイランド2413万円と続き、観光・レジャー関係が5社を占めた。
南郷温泉は、美郷町が資本金6000万円を全額出資して1998年6月に設立された。町企画情報課によると、2000年に合併した別の3セク会社の負債を引き継いだため、債務超過に陥ったという。
町は既に9200万円を融資しているが、同課は「本業のもうけのみで債務を解消する。これ以上の公金の投入はない」としている。
県市町村課は「3セクは民間企業と比べて経営責任が不明確になったり、公共的な側面を重視して経営状況が悪くなったりしやすい。情報を積極的に公開して、運営の健全化に努めてもらいたい」としている。
(2011年1月14日 読売新聞)
Posted by コスモス365 at 20:00│Comments(0)
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